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出産


入院1日目
   生まれるかな?




予定日を過ぎても生まれる気配はなく、8月5日に入院して、陣痛誘発を行うことになりました。

入院の朝、さあ、今日は頑張って産むぞ!と、主人と一緒に病院まで歩いて行きました。この大きなお腹とも今日でさよならかあ~、どんな子かなあ?とても楽しみでした。つわりに苦しんだ私は、何ヶ月もつらいつわりよりも、たったの一日我慢すれば良い出産の方が気が楽でした。

入院手続きが済むと、内診をし、子宮口をやわらかくするために、子宮口に棒を8本入れました。これがけっこう辛くて、冷や汗が出て、気分が悪くなってしまいました。血圧が低下したので、しばらく横になり、その後車椅子で部屋に行きました。少しずつ陣痛がきましたが、笑って会話ができる程度。今日は産まれないのかな~?会社を休んだ主人に、仕事してきていいよ、と言い、1人横になり、くつろいでいました。その後、棒をとり、今度は少し開いた子宮口に風船をいれました。それからです!ものすごい陣痛がやってきました。じっと横になっていられず、ロッキングチェアにすわり、タオルを握り締め、陣痛がおさまるのを待ちました。とても1人ではいられず、どうしよう?と心配していたら、タイミングよく、家族がきてくれ、腰をさすってもらいました。結局その日は子宮口が3cmまでしか開かず、明日の出産に備えるため、風船をとりだし、睡眠薬をもらって眠ることになりました。風船をとると激しい陣痛はおさまり、穏やかな陣痛に変わりました。3人の出産経験者である母いわく、まだまだだね・・・とのことでした。


   



入院2日目   辛い陣痛


睡眠薬を飲んでも、夜通しやってくる陣痛であまり眠れないまま朝を迎えました。体力をつけなくては、と、軽く朝食をとり、陣痛促進剤の点滴が始まりました。だんだん陣痛は強くなり、誰かに腰を押してもらわないとどうにもいられなくなり、看護士さんに、主人にきてほしいと電話をしてもらいました。5分間隔で陣痛の波がやってきて、こらえきれず、タオルを握り締めたまま、ロッキングチェアーをたたいて我慢しました。この頃、子宮口はまだ4cmくらいしか開いてなくて、まだだね~と看護士さんいわれるたびに落ち込み、一体いつになったら、産まれるんだろう??みんなこんなに苦しむの?繰り返し襲ってくる陣痛の度に色んなことを考えていました。夕方母・弟、そして主人が来てくれました。すぐさま、代わるがわる腰を押してもらいました。だんだん陣痛のがしのコツがつかめてきて、陣痛が去るとリラックス、あ、来るっ思ったら、「(陣痛が)来るよ、来るよ」と言いテニスボールを肛門におしつけて、陣痛が去るのを待つ・・・と繰り返していました。夕飯の時間になっても、子宮口が開かず、このまま我慢しつづけるか、とりあえず寝て明日がんばるか選択を迫られ、また一晩睡眠薬で寝て体力を温存することになりました。私は立合い出産で、産まれるまでは個室なので、この日は主人に泊まってもらい、夜通し腰をおしてもらうことになりました。泊まるにしてもベッドは一つしかないし、仕方なく、頭と足を逆さにして二人で横になりました。夜中も激しい陣痛はずっとやってきて、睡眠薬を飲んでも、ほとんど眠れず・・・。主人もほとんど寝ずに私の腰をおしてくれました。



入院3日目   はじめまして、ママですよ!


主人も私もほとんど眠れないまま、また朝がやってきました。陣痛が激しく、朝食を食べることもできませんでした。「もう、今日こそは絶対産みたい!」そう言うと、看護士さんに「午後3時目標に頑張ろうね!でも、こんなに陣痛長引くと、帝王切開でいいから切って~って言うのが普通だけど、下から産みたいって、前向きだから偉いわ~大丈夫、産めるわよ」と励まされましたが、それからの激しい陣痛との闘いはすさまじいものでした。左手には点滴、お腹には分娩監視装置がついていました。トイレに行きたくなったら、、分娩監視装置をはずしてもらい、1~2分間隔の陣痛の合間に行くという感じでした。トイレに入った時に陣痛がくるので、戸は開けあっぱなし、主人も一緒にトイレに入ってもらい、腰をさすってもらう事も度々。もう、恥ずかしいなんて言っていられない状態。もう、かなり強い陣痛が来ているのに、子宮口が開かない・・・。頻繁に看護士さんを呼び、何センチ開いたかチェックしてもらいました。何度診てもらっても5cm~6cm位で、変わらず、10cmなんて程遠く、落ち込むばかり。目標の3時になってもまだまだでした。夕飯も食べられず、でも、何か口にしておかないと、体がもたない・・・。半泣き状態で、カロリーメイトを1本、生卵の黄身を飲みました。卵の黄身を飲むのは実家の伝統のようなもので、母が準備してくれました。吐きたくなるのをこらえて、ゴクっと飲み、なんとしても、今日産むぞ!と改めて決意。午後7時で7cm、午後9時で8cmまで開きました。また寝て明日・・・なんて絶対嫌!!もう陣痛もすごくて、いきみたいのを我慢するのも限界!もうダメ~と先生を呼びました。陣痛が続いて3日目。体力も限界にきているので、先生に内診してもらって、手で子宮口を10cm全開まで広げてもらいました。さあ、産みましょう!!やっといきめるんだ~嬉しい!!と思ったら、いきなり破水。出産本にポンって音がするって書いてあったけど、ほんとその通り。はじけた感覚でした。車椅子で分娩室に行き、台に乗りました。ところが、陣痛促進剤の点滴をはずしたら陣痛が弱まってしまい、再度、点滴。もう何度いきんだことか・・・。はい、息を大きく吸ってーはい、止めて、いきんで!もうちょっと。もうちょっと。。隣にいた主人も、もうちょっと、頑張れ!って応援。分娩台にのって3時間が経とうとしていました。台にすわりながら、なんで産まれないんでしょうね?なんて先生に質問してみたり。どうやら、頭はみえているし、回転方向も良いけれど、大きいからつかえているらしい・・・。私も限界で、睡魔が襲ってきたけれど、今からお腹切るのも恐いし、なんとしても産まなくては・・・と頑張った。先生もあまりに時間がかかるからか、赤ちゃんの頭をはさむ大きなはさみをとりだしてきた。いきみと同時に赤ちゃんとりだすからね。と言われ、よし、頑張るぞ!!来た来た!最後の力、いきんでみた。赤ちゃんの顔は出たけど、肩がつかえて出てこない・・・。するといきなり先生が私のお腹の上に乗り出した。乗って押してだしますからね。ハイ。再度いきんだら、スルッと出た感覚。あ、産まれたんだっ。そして赤ちゃんの産声。生きてる~!おぎゃーって泣くんだ。事前に性別は聞いていたが、念のため、女の子ですか?ってきいてみたら、女の子ですっていわれ、嬉しかった。もしかしたら大事なところが隠れていて、男の子の可能性も残っているから・・・。赤ちゃんは洗ってもらい、測定などを済ませ、私の元へやってきた。「はじめまして、ママですよ!」おっぱいを吸わせて、あー母になったんだなあって実感した。気になって自分のお腹を触ってみたら、さっきまでの大きな膨らみは消えていた。嬉しいけど、疲れたし、ぐっすり眠りたい、というのが本音だった。産まれたのは8月8日0時04分、身長51cm、体重3655gだった。私の骨盤を通るのはギリギリだったらしい。あーでも無事に五体満足で生まれてきて良かった。感謝感謝。



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